垣田正弘。1937年福岡県宗像市生まれ。宗像市出身の画家では、日展常務理事までを務めた中村研一画伯が著名ですが、垣田氏は一切、絵画をアカデミックに学ぶ事なく、独学で絵を描きつづけました。ひとり、全国を歩き、様々な風景や人々の暮らしを描き留めたスケッチブックが残されています。定職につくことはなく、生涯独身を通し、晩年は東京を引き払い、宮地岳の丘に作られた小さな家で最後を迎えました。65歳でした。
この、伊勢市二見ヶ浦を描いた連作は、油絵の具が厚く塗り重ねられ、自然の醸し出すエネルギーをキャンバスに籠める垣田氏の命の熱さを感じます。垣田氏にとって、生きることは、描き続ける事にほかありませんでした。
油彩 キャンバス 真筆 サイン有
- Size:
230mm×320mm(画寸)、475mm×565mm(額寸)